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2015年2月26日 (木)

戦後70年談話について

 過去の加害の事実を認め、反省する態度がない限り、被害者はもちろんのこと、歴史を引き継いでいる中国・韓国の人民と、友好関係を築くことはできない。

 戦後70年の安倍談話が今年中に出されるという。このことに関して思いをめぐらせていたら、上のようなことが思い浮かんだ。

 「過去の加害の事実を認め」と言うとき、俺自身にとっては、本多勝一の本「南京への道」が、その出発点だ。日本軍による、上海・杭州湾上陸から南京陥落の過程での、中国人への暴行・虐殺・強姦・放火など。この南京大暴虐事件について、それを体験し、生き延びた中国人の話を聞き書きし、まとめたものがこの本だ。

 俺はこの本を読んで衝撃を受けた。日本軍がこんなにひどいことをしていたなんて、知らなっかった。この本を俺は22歳の時に読んだが、あまりの「ひどさ」に読みながら泣いた。この本によって、俺は、日本軍のめちゃくちゃぶりを、ひどさを、いわば体験した。だから、俺にも日本軍のひどさは分かる。

 南京大暴虐事件を体験した人が、日本の政府が出す総理大臣談話をどんな目で見るか。また、体験者の体験を引き継いでいる中国人民と、その人民を擁する中国という国が、日本と友好関係を築けるか。ひどいことをされた人は、ひどいことをした人を決して許せないと思う。

 日本が中国と友好関係を築けるかどうかは、冒頭に書いたように、日本が日本軍のひどさを認め反省する態度を示すことができるかどうかにかかっていると思う。ひどいことをしたのは、日本という国の軍隊だった。日本軍がひどいことをした事実は決して許されないだろうが、日本政府が真に反省の態度をとることができれば、ひどいことをされた中国人民の側も、少しは心の氷が溶けるかもしれないと期待してしまう。

 日本政府は、戦後50年の1995年の村山談話まで、戦中の日本軍の行為を侵略と認め、これを痛切に反省するということを言ってこなかった。日本政府は、「侵略」「痛切に反省」という言葉の入った村山談話を継承し、教育・学習の場で、現代史とくに日本軍による侵略の歴史、具体的にどんなだったかということを、日本人民にに知らしめていく方向へむかわなければならない。

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コメント

談話を安倍首相が出すのが気がかりですね。もっと穏健派の首相だったら良かったのに。
ドイツは認め、とても反省してますね。
日本は歴史の教科書の行数も少なく、知らない子供たちも多いようですね。
ちゃんと伝え理解でき反省しないとタカ派の元ではまた繰り返す、不安感があります。
遠藤周作の海と毒薬は読みましたか?

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